開発連携 / 2026年8月

FigmaのCode ConnectをMCPで使う

AIにデザインを渡してコードを書かせると、自社にすでにある部品を使わず、似たものを一から作ってしまうことがあります。Code Connectは、デザインの部品と実際のコードの部品を結びつけておく機能です。FigmaのMCPサーバー経由でAIに渡すと、この結びつきが一緒に伝わります。

このサイトはFigmaの公式サイトではありません。機能・料金・提供状況は変更される可能性があるため、重要な判断ではFigmaの公式情報も確認してください。

何が問題だったのか

AIにデザインを渡してコードを書かせる時、AIはその会社にどんな部品があるかを知りません。結果として次のどれかが起きます。

  • 一から新しい部品を作ってしまう
  • デザインシステムの中から、違う部品を選んでしまう
  • 探すこと自体に時間とトークンを使う

やっかいなのは、できあがったものが見た目には正しく見えることです。画面としては成立しているのに、社内のコードの決まりから外れている——レビューで初めて分かる、という形になります。

Code Connectを入れると何が変わるか

AIがFigmaのMCPサーバーの get_design_context を呼んだ時に、返ってくる内容が変わります。

返ってくるもの
Code Connectなし一般的なReactのコード。AIは推測するか、作り直す
Code Connectあり実際のコードの断片。import文と、その部品の使い方がそのまま入る

Figmaが挙げている例では、divを並べただけのタブの構造が返る代わりに、<SegmentedControl value="design" options={["Design", "Code"]} /> のように、実在する部品を正しい書き方で使った形が返ります。

つまりAIに「うちにはこの部品がある」と教える作業を、デザイン側で一度やっておく、という仕組みです。

公表されている効果

Figmaが公表している数値は、いずれも中央値での比較です。

項目変化
コードの品質(4段階評価)2 → 3(1段階の改善)
使用トークン29.5%減
作業時間19.6%減

この数値は、デザインシステムのうちどれだけをCode Connectで結びつけているかによって変わります。Figma自身も、結びつけた割合によって結果に差が出たとしています。一部だけ設定した状態で同じ効果を期待しないでください。

また、これは提供元が自社で測った数値です。導入を判断する時は、自分の環境で小さく試して確かめてください。

導入前に確認すること

設定そのものより、前提が揃っているかのほうが効きます。

  1. デザインの部品とコードの部品が対応しているか — 名前も構造もばらばらだと、結びつける先が決まりません
  2. どこまで結びつけるか決める — よく使う部品から始める。全部を一度にやろうとすると止まります
  3. 誰が保守するか — 部品が変わった時に結びつけも直す必要があります
  4. AIに何を任せるか — 部品の組み合わせまでか、画面全体までか

3番目が抜けやすい部分です。結びつけは一度作れば終わりではありません。コード側の部品を変えたのに設定が古いままだと、AIは存在しない使い方を返します。設定していない状態より分かりにくい失敗になります。

そのまま使ってよいわけではない

Code Connectを入れても、返ってきたコードをそのまま反映してよいことにはなりません。次は人が見てください。

  • 部品の選び方が意図と合っているか — 使える部品を使っただけで、適切とは限りません
  • 状態の扱い — 押した時、読み込み中、エラー時の動きは、デザインからは読み取れません
  • アクセシビリティ — 見た目が合っていても、読み上げの順序や操作の手段が抜けることがあります

Code Connectが減らすのは「部品を探す・作り直す手間」であって、設計の判断まで肩代わりするものではありません。

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この記事の情報について

Figmaの公式ブログをもとに、日本語で整理したものです。数値はいずれもFigmaが公表している中央値です。

出典: Figma Blog(2026年8月8日確認)

このページは非公式のガイドです。提供状況・料金・対象プランは変わる可能性があるため、判断の前に公式の最新情報を確認してください。

FAQ

Code ConnectはMCP専用の機能ですか?

いいえ。Code Connect自体はデザインの部品とコードの部品を結びつける機能で、MCPサーバー経由でAIに渡す時にその情報が一緒に伝わる、という関係です。

一部の部品だけ設定しても効果はありますか?

あります。ただしFigmaが公表している数値は結びつけた割合によって変わるとされているため、一部だけの状態で同じ効果を期待しないでください。よく使う部品から順に広げるのが現実的です。

設定すればAIの出力をそのまま使えますか?

いいえ。部品の選び方、状態の扱い、アクセシビリティは人が確認してください。Code Connectが減らすのは部品を探す手間であり、設計の判断ではありません。